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カルプ文字とは?メリット・デメリットから選び方まで徹底解説!

カルプ文字は、看板や装飾などでよく使われる立体的な文字です。軽くて加工しやすく、デザインの自由度が高いことから人気があります。しかし、素材特有のデメリットもあるため、導入前にしっかり理解しておくことが大切です。

本記事では、カルプ文字の特徴やメリット・デメリットを分かりやすく解説し、選び方や使用時のポイントも詳しくご紹介します。これからカルプ文字を導入しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

カルプ文字とは?

カルプ文字は、発泡ウレタン樹脂(カルプ材)で作られた立体的な文字のことです。表面にアクリル板や塩ビシートを貼り付けることで、立体感とカラーの種類を選択しながら、自分のイメージに合わせたロゴが製作可能です。

この素材の特徴は、加工がしやすく、細かいデザインや複雑な形状も美しく再現できる点です。そのため、企業ロゴ、店舗の壁面装飾など、幅広いシーンで活用されています。

また、立体感と厚みがあるため、安っぽさを感じさせませんので装飾効果も抜群です。仕上がりの美しさと存在感が空間全体の雰囲気を引き締め、デザインのアクセントとしても大きな効果を発揮します。

韓国料理店の壁面にハングル文字を使用したカルプサイン装飾の事例

カルプ文字のメリットとデメリットを押さえよう

カルプ文字は、看板や装飾用途で幅広く活用される人気の素材ですが、使用する際にはいくつかのメリットとデメリットが存在します。

ここでは、カルプ文字のメリットとデメリットをわかりやすく解説し、どのような場面に適しているかについてご紹介します。

メリット:軽量で扱いやすい

カルプ文字の最大の魅力の一つは、その軽さです。発泡ウレタン樹脂でできているため、金属製の看板と比べても非常に軽量で、持ち運びや設置が簡単です。高所への取り付け作業や、大規模な工事を必要としない場所でも手軽に使用できるため、作業負担の軽減にもつながります。

さらに、設置作業の効率が良いのもポイントです。重たい素材と異なり、短時間での施工が可能で、施工に専門知識が少ない初心者でも比較的簡単に取り扱えます。そのため、イベントの一時的な装飾や、短期間でのオープン準備などにもおすすめな選択肢と言えます。

メリット:デザイン性が高い

カルプ文字はデザインの自由度が非常に高い素材です。表面にアクリル板やカッティングシートを貼り付けることで、色や質感を自由に変更でき、ブランドカラーや空間のコンセプトに合わせた表現が可能です。

さらに、厚みを自由に調整できるため、平面的なサインとは異なり、立体感を活かしたインパクトのある演出ができるのも魅力です。厚みが増すほど費用も高くなりますが、カルプ文字の厚みは10mm、15mm、20mm、30mm、50mmの中から選ぶことが可能です。

デメリット:金属と比べると耐久性が低い

カルプ文字は軽量で扱いやすいという大きなメリットがある一方で、金属素材に比べると耐久性が劣るというデメリットがあります。特に屋外で長期間使用する場合は注意が必要です。紫外線や風雨の影響を直接受けやすく、直射日光の下では色褪せや表面の劣化が進行しやすくなります。

さらに、雨水が素材に染み込むことで、膨張やひび割れが発生する可能性もあります。特に水はけの悪い場所では劣化が早まるため、耐久性の面では金属製の看板よりも慎重な取り扱いが求められます。

これらの特性を理解した上で、設置場所を工夫することがカルプ文字の寿命を延ばすためのポイントです。屋根のある場所に設置したり、正面にはシート貼りを施すなどの対策を取ると、より長く美しい状態を保つことができます。

屋内での使用は雨風にさらされる心配がないため、カルプ材を使用しても問題ありません。軽量で加工がしやすいカルプ材は、コストを抑えつつ立体感を演出できるのが魅力です。また、カラーやデザインの自由度が高く、店舗やイベントスペースの装飾にも最適!

金属文字のチャンネル文字は耐久性が高く、特に屋外での使用に適しています。サビや腐食に強いステンレスやアルミを使用することで、長期間にわたって美しい外観を維持できます。

デメリット:屋外では側面が汚れやすい

カルプ文字は、表面にアクリル板を張って仕上げられているため比較的汚れは付着しませんが、側面のカルプ材はホコリや汚れが付着しやすい素材です。特に屋外で使用する場合、雨の跡や排気ガスによる黒ずみが目立ちやすく、外観を損なう原因となります。

交通量の多い場所や工業地帯など、大気汚染が気になるエリアでは、汚れがさらに付着しやすくなります。

カルプ文字を上手に使うためのポイント

カルプ文字の魅力を最大限に引き出し、美しい状態を長く保つためには、設置場所を正しく選び、屋外に設置する場合は、正面にシートを貼ることで、紫外線や雨風による劣化を防ぎ、より長期間にわたって美しい見た目を維持することができます。

正面はアクリルのまま使用されても問題ございませんがインクジェットシートや木目シートなど、シートのバリエーションは多いので、様々なカスタマイズも可能です。

ここでは、カルプ文字を効果的に活用するための具体的なポイントをご紹介します。

設置場所は平らな面を選ぶ

カルプ文字を設置する際は、平らで滑らかな壁面を選ぶことが大切です。安定した接着面を確保できるため、しっかり固定でき、長期間美しい状態を保てます。

逆に、凹凸のある壁や曲面に設置してしまうと、接着面にムラが生じ、剥がれやすくなる可能性が高まります。また、仕上がりの見栄えにも悪影響を与え、文字が歪んで見えたり、浮いてしまったりすることもあります。

また、浮かせて取り付ける用途には適しておらず、チャンネル文字と同じように取付すると、最悪の場合には落下のリスクが伴います。そのため、設置方法を十分に確認し、必要に応じて取り付け専用の金物を施すことが重要です。こうしたひと手間を加えることで、どの様な設置方法でも、より安全で美しい仕上がりが期待できます。

直射日光を避けて劣化を防ぐ

カルプ文字は、直射日光が長時間当たる場所に設置すると、紫外線の影響で劣化が早まる可能性があります。特に紫外線は、色褪せや表面のひび割れを引き起こす原因となり、デザインの美しさを損なうだけでなく、素材そのものの強度低下にもつながります。

劣化が進行すると、見た目が悪くなるだけでなく、破損や剥がれが生じるリスクも高まります。そのため、屋外でカルプ文字を使用する場合は、直射日光を避ける工夫が必要です。例えば、日よけのある場所や軒下に設置するのが効果的です。

取付方法

カルプ文字の取付方法は比較的簡単ですが、正確な手順を守ることで、文字バランスが良いイメージ通りのサインが仕上がります。以下に、簡単な手順をまとめます。

1. 取付原稿を用意します。
弊社から製品ととも納品した原稿の、角の部分をカッターなどでカットします。
1. 取付原稿を用意します。
原稿の、角の部分をカッターなどでカットしてください!
2. 角の部分に印をつけます。
サインペンでしっかり印をつけましょう。
3. 原稿をはがします。
この印を目安に取り付けます!
4. カルプの裏面に両面テープを貼る。
両面テープを貼る際に隙間をあけ、間にコーキングボンドをいれる。
5. 印に合わせて貼り付ける。
サインペンの印によくあわせ文字を取りつけます。 完成♪

屋外や壁に凹凸がある場合は釘や専用金具で補強して設置する

カルプ文字は非常に軽量で、基本的には両面テープや接着剤を使って手軽に設置できる素材です。しかし屋外では設置場所の環境や使用状況によっては、接着力だけでは不十分な場合があります。

そこで効果的なのが、釘やボンドを利用した補強です。釘を使用する場合は、まずカルプ文字の設置位置に合わせて、専用のカルプ文字取り付け金具を釘で壁面にしっかりと固定します。その後、カルプ文字の裏面をカルプ文字取り付け金具に押し付けて取り付けます。金具には返しがついているため、一度取り付けると簡単には外れない仕組みです。

ボンドを併用する場合は、接着面のホコリや汚れを事前にしっかり拭き取り、均一に塗布することがポイントです。接着力が安定し、時間が経っても剥がれにくくなります。

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まとめ

カルプ文字は、軽量でデザイン性に優れた立体文字として多くの店舗やオフィスで活用されており、空間の雰囲気を一段と引き立てる効果があります。その美しい立体感と豊富なカラーバリエーションで、インパクトを与え、ブランドイメージの強化にも貢献します。

一方で、金属製の看板と比較すると、紫外線や風雨の影響による劣化や、汚れの付着といったデメリットもあります。しかし、設置場所を工夫し、平らな壁面を選んだり、直射日光を避ける、定期的なメンテナンスを行うなどの対策をすることで、長期間にわたり美しい状態を維持できます。

これからカルプ文字を取り入れようと検討している方は、本記事で紹介したメリット・デメリットや使用のポイントを参考に、自社の空間にあったカルプサインを選んでみてください。

私たち樹サインでは、自社内で製作を行っているため、コストを抑えたご提案も可能です。どんな小さなことでもお気軽にご相談ください!

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