【2023年版】デジタルサイネージの最新技術をご紹介!中国深センの最先端LEDビジョン製作現場もレポート!
皆さまこんにちは!
今回は、世界中のLEDサイネージの80%を製作していると言われる先進国中国深センで
LEDサイネージの提携工場を視察してきましたのでレポートします!なかなか設置しているLEDビジョンは見れても
製造現場を知る機会は少ないと思います。
LEDビジョンの最先端を走る中国深センで開催された「SIGNCHINA2023」へも7月に行ってきました。
コロナ明け約3年半ぶりの渡航となりました。
LEDビジョンの全体が分かりにくいので先に全景写真見てください、窓際の大型LEDビジョンに滝が流れ蝶が舞っています、
床にも川が流れ魚が泳ぐ床用LEDサイネージが設置してあります。広告以外にも空間にリラックスした雰囲気を持たせることができるのもデジタルサイネージの魅力です(香港国際空港より)
滝のように流れる壁付けLEDサイネージと床に川が流れているサイネージ
■目次■
- 世界中のLEDによるデジタルサイネージの80%は中国の深セン(しんせん)で制作している
- 中国で見た最新のデジタルサイネージSIGNCHINA 深セン
- LEDビジョンの素材の軽量化と構造の変化維持費など設置後のコストも抑えられるように。
- 明るさが増し、寿命も延びる、金線と銅線の配置でコストが抑えられる。
- 今後、日本でもさらにLEDビジョンの設置が増加する
1. 世界中のLEDによるデジタルサイネージの80%は中国の深線セン(しんせん)で製作している
先述した通り、中国の深センは世界中のLEDサイネージの80%を製作していると言われるほどのLEDビジョン先進国です。
当然、街中でも日本と比較にならないくらい、大型で多様なLEDサイネージが設置されています。
ただ、その反面、品質の差が激しいのも中国。
日本向けに販売できるLEDビジョンは半分も無いとも言われてます。
これは中国との連携や、製作・現場スタッフよりLEDビジョンの仕組み・構造を理解することにより、
販売・施工業者である私たちの目利きも重要です。
まずは基盤製造、設計された回路図を基に部品や配線をプリント+エッチング。
表はlED素子、裏は様々な部品がついていく、マイナスやプラスの極性も当然ある
電子部品など好きな人が小型のLEDを手作りで製作している方がいますが本当に知識が凄い。
工場では最新の設備がフル稼働しています。
国内向けは少なく、海外向け90%、アメリカやヨーロッパが多いそうです。
一つの製造機械ごとにスタッフが確認します。
わずかな不具合はやはりスタッフが判断するので、確認工程を怠る工場は品質が落ちてしまいます。
LEDにマスクを取付していきます。
LEDが高額な要素に設備も影響していると感じました。
高い性能や安全な設備は高額、当然知識や経験値のあるエンジニアも必要ですね。
翻訳アプリが進化していますが、専門用語やニュアンスなどは間違いやすく
工場との信頼関係を築くのにいなくてはならない存在です。
背部パーツや電気回路、配線が無理なく安全に接続されているかなど
細かい機器の損傷や絶縁含め、慎重に確認していきます。
背部パーツの組み込み。
パネル連結の不具合、損傷などないかを確認します。
フレームはアルミが主流です。
4年前と比較にならないくらい防水性能なども向上しています。
最終点灯確認をします。
異常な表示の乱れなどないか、普通の人が見てもわからないような画質の違いなどを見分けます。
2. 中国で見た最新のデジタルサイネージ展示会「SIGNCHINA2023 深セン」
2023年7月18日~3日間、深センで開催された大規模な展示会に足を運びました。
大きな会場で開催されました。出展企業は約350社。
LEDサイネージのメーカーは200社ほどで、残りは液晶ディスプレイや音響、舞台装置などを取り扱う企業です。
上下のLEDピッチ間に隙間があり、店内置いても圧迫感がなく、裏から外は見えるので窓の裏などに設置すると良い。
清々しい青色の滝が流れ落ち涼しげな空気が漂います。本物以上にリアルで幻想的なLEDサイネージ、映像も重要。
日本では見れない多彩な種類のLEDビジョンを、動画を交えて紹介しております。
イツキサイネージのレポートより https://itsukisignage.com/signchina_ds/ 。
3. LEDビジョンの素材の軽量化と構造の変化維持費など、設置後のコストも抑えられるように
昨今の主流はアルミになり軽量化が進んでいます。
4年前の三分の一程度の重量、熱伝達なども和らぎ熱がこもらない仕組みができており、トランスの負担が軽減され寿命も延びています。
LEDビジョンは比較的重いので、大型になればなるほど設置場所の強度が必要になり
壁なら取付金物やアンカー工事が高額で、自立式だと基礎工事で費用は高額になっておりました。
現在は軽量化され、500角ぐらいのパネルでしたら9k前後10センチ位の厚みが主流になり、
設置費用も以前の半値程度になりました。
維持費など設置後のコストも抑えられるように
構造も以前はパーツを全て交換などもありましたが、多くのLED商品が部分交換で対応できるため、
維持費にかかるコストも抑えられます。
とは言いましても修理に関しては販売店の対応差が激しい現状もございます。
購入する際は故障時の対応方法や費用も比較要素にしてください。
4. 明るさが増し、寿命も延びる
以前から明るい輝度の高いLEDもありましたが、負担が強く寿命が短くなるばかりか
画質がとても残念なビジョンもございました。
長寿命+高画質は高額でしたが、機械の進化で金線(※)などに変えても以前ほど金額の差もなくなってきています。
(※金線とは:LEDビジョンの製造工程には銅線・金線があり、金線は腐食などに強く寿命も長く輝度の低下も少ないのです。10年間ほとんど変わらないといわれてます。
金線、銅線を他の素材で例えるとステンレスと鉄です。)
奇麗な映像を見せるにはLEDピッチも重要ですが、数年すると輝度やLEDピッチより重要になります。
ほとんどのカタログには記載がありませんが重要です。
5. 今後、日本でもさらにLEDビジョンの設置が増加する
需要が多いと競争が激しくなり、より優れた商品が開発され技術やアイディアの進化が加速されます。
お客様の要望も多く集まり、製品だけではなくサービス・映像なども改善が進みます。
導入の遅れている日本では入らない情報や応用方法、マーケットの進化も肌で感じましたが、
最先端のデジタルサイネージを見学し日本でもまだまだデジタルサイネージの導入が進むだろうと確信しました。
SNSで拡散されるような高い宣伝効果が見込める看板です。
高額な商品なだけに、LEDピッチだけではなく
輝度や金線、銅線など、メンテナンス方法の相談もしながらも設置場所の状況に応じて選定していきましょう。
是非参考にしてみてください。
以上です。 最後までお付き合い頂きありがとうございました!