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【建設現場の看板】本設工事の看板工事と見積り|ゼネコンルール、安全管理まで徹底解説

皆様 こんにちは!埼玉県の看板製作取付会社 樹サインです。
今日は建設現場で取り付ける看板工事について、積算から施工完了までの流れをご紹介します。
サイン(看板)工事といっても、ゼネコンさん発注の工事と店舗オーナーさん発注の工事では資格や許可
工事の進め方も違うのです!
何が違うの?どんな流れなの?という部分にスポットをあててみたいと思います。
ちょっと堅いお話ですが、ゆる~くお伝えしますので、最後までお付き合いくださいね!

建築・施工・サイン工事

ゼネコンさん発注の工事は規模が大きく、安全管理だけではなく、作業効率をよくするための
工程管理や図面の正確性が重要です。まずは受注前の見積りから説明します!


1. 建設現場の看板工事積算(見積り)方法

まず初めに受注までの最初の一歩、見積りにについてのお話を。サイン工事としては中規模の部類に入る
ビジネスホテルを例にあげてみたいと思います!

材工共(ザイコウトモ)

工事単価は1種類に一つだけ単価を入れます。通常は「材料費」「製作費」「取付費」と分けますが
合計した単価で見積りします。
理由は、工事アイテムが多いのと、最終的な増減が明確になるからです。 見積りひな形は、工事内容の抜けや
他社との比較が分かりやすいように、多くは指定の見積りひな形があります。

建設現場の見積りは大きく二つ!入札案件と受注済み案件

・入札案件:まずはゼネコンが提出するために纏めるために必要な見積り「業界では積算見積り」といいます。
看板詳細も省かれている事があり、概算になるケースもあります。

・受注案件:ゼネコンが受注している案件は、詳細図が出てきます。
相見積りの中より1社決定するので必然的に受注案件は、正確性が求められます。

利益を出し過ぎても受注できないですし、当然赤字にもできませんから…会社の営業スタイルによって利益率の差はでますが
適正利益は確保しないといけません。(←これ、ゼッタイ☺)

見積り時の看板素材確認

設計図面を基に積算します。正確な金額を得るためには、設計図面の詳細な解析が不可欠!
設計図面に示された寸法や仕様を元に、各材料の必要量や作業時間を推定し見積もりを行います。( 。•̀_•́。)キリッ

看板のコスト削減

最も工夫が必要なところです!
部分的な詳細仕様がない時「目地」ひとつ加えるだけで、加工が多くなるため増額になります。
見込み過ぎると高額になる…(受注できない≒困ります😔)
見込みが甘く仕様詳細を見落とすと赤字になる…(これは困るを越えて絶対に避けないといけません!
なぜなら人為的なミスだから…└(゚ロ゚;)┘)
無駄を省いて効率よく積算する必要性がある為、腕の見せ所ですね!フフフ…

看板見積りにかかる日数

ビジネスホテルの客室が100室程度とします。自立看板、壁面文字、避難経路サイン、
客室サイン各所誘導サイン、フロントサインなどなど
仕様にもよるので500万~1.000万位ですかね!通常1週間程度で仕上げます。
(早い方) ←えっ?早い方ですよね⁉σ( ̄∇ ̄; )💦

鋼材・鋼板・木材なども金額が固定ではありません。原価高騰…😢
ガソリンと同じように多少増減しますし。なにせ原価高騰‼😫
同じホテルの看板でもサイズが違うと金額が変わりますので、数ある材料の拾い出し・加工手間・労務費など
ゼロから積算になります。

お見積り依頼お待ちしてます😀

岡村 直樹

2. 看板工事の受注

サイン色々

中規模の看板工事では見積り提出後、正式発注は看板完工の1年くらい前に連絡来ます。
建設工事が中盤を迎える頃です。その間ゼネコンは、他社さんと見積り比較していたり
現場監督に看板業者の評価やフィーリングを確認していたり…
仕様や増減を纏めたりしているのかなーって思っています。
当社はその間「この前の案件決まんないかなぁ?」「手離れも良いし受注したいなぁ」と、首を長ぁくして待っています…と言いたいところですが、その気持ちは胸に秘め、進行中案件に集中しているのです。
そんな中「今回は樹サインさんでお願いします」と、連絡来た時はそれもう!テンション上がります!

( ̄^ ̄ゞオマカセクダサイ‼

3. 看板(サイン)図面のチェックポイント

図面確認

看板図面制作

正式に受注後、看板図面の製作に入ります。
まずは監督さんと設計士の方にご挨拶に伺い、サインプランや日程の大枠を確認します。
もちろん、工程ありきなので全てにリミット設けて進みます。
当者は社内に図面担当・営業担当・看板制作担当がおりますので、この辺りはスピード感もち進めていくことが得意です。
ただし、看板工事は最後の仕上げになるので設計士さんも忙しい時期です。すると何が起こるか…そう!承認が出ないのです😣
待てど暮らせど承認が出ないのです😭
しかし工期は迫っています…悠長なことは言っていられません!ビシバシ進めます!細かいこともどんどん確認します!

看板サイズと寸法の確認

せっかく製作したサインが壁面に収まらないなんて、シャレになりません!
建築図面は基本的に正確ですが、サインは見積もり段階では仮称が多くロゴなど決まっておりません。
書体によりサイズも変わるので、設置場所を確認しながら、正式なロゴを当て込み図面を起こします。

看板素材・構造の選定

使う素材が適切かどうかを確認。ステンレスなど耐久性のある素材はもちろん、最近はリン酸処理など
二次加工の作業時間も長く必要なケースが増えてきました。
亜鉛メッキで仕上げる場合も鉄骨の厚み、亜鉛が抜ける穴アケなど、加工方法が通常と違うので
適切に作業を進める必要があります。

サイン提案協力

希に、ゼネコンの受注案件では「サインの提案協力」を行います。
積算段階での図面では正確性に欠けるため、サイン業者が決まる前に無償でサイン図面を協力するケースです。
この場合自社で図面をおこせば、詳細図も早く仕上げる事が可能です。
因みに協力しても、受注にならないケースもあります(/´△`\)ヤムナシ…
但し、図面書いている分見積りにも正確性が反映できるため、受注に有利な環境は作れます。

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4. 看板工事のスケジュール・安全管理は現場に入る前が重要!

スケジュール・施工管理

「時は金なり」時間もお金と同様に重要です!遅れが出ると、内製で製作可能なサインも協力業社へ依頼することが多くなります。
追加コストが発生しないように、リミットを決めた【スケジュール管理】が大切になります。

施工管理アプリ

チーム内での情報共有はマスト。当社では伝言ゲームにならないように、意匠部と営業・施工スタッフ・協力業者は
施工管理アプリ「クラフタ」を利用しています!
何故「クラフタ」なの?それは無料で操作が簡単だからです( ⩌⩊⩌)✧
クラフタはLINEをベースに作られているので、導入に抵抗がある方でも簡単に取り入れることができます。
グループLINEより便利ですよ!

主な機能:スマホ・タブレット・PCで現場写真・図面共有(案件ごとに写真・図面を無期限保存)
工程表の共有(グループ共有でPDFでの送付が不要)
案件ごとのチャット(個人・グループ作成可能)

施工は安全管理が基本!事故は未然に防ぐべし

安全管理は施工チームだけではなく、周辺住民の安全を確保するためにも欠かせません。
現場に入るルートや、工事車両を駐車する場所などは事前把握が必要です。
KY活動「危険予知活動」の略称で、現場で起こり得る事故・災害を未然に防ぐために実施する活動を意味します。
毎日の作業前に行われる安全対策の一環として非常に重要です👍

建築現場の朝礼は現場の安全や効率性を作業スタッフ全員で毎日共有するべし!

大型重機を使用する危険エリア、落下物などが見込める際の上下作業、コンクリトート打設時の入場禁止エリアなど
毎日リスクや危険が伴う作業が変わります。業者さんごとに遅延やトラブルが無いよう
全員が顔を合わせ、現場での協力関係を円滑に進めます!

大規模現場では大型LEDビジョンも設置しており、図面や写真などのほかにもコンテンツが豊富。
建設現場のDX化も急速に広がっています!

5. 看板工事をゼネコンさんより請け負うために必要な許可

施工に必要な許可

建設業の届け出

「鋼構造物工事業」看板の製作から設置まで一括で請け負う時に必要
500万円以上の工事を請負うのに必要となる許可業種で、27種類の専門工事業のうちの1つ
建設業許可を受けるには、資格または実務経験を有する人を営業所に配置が必要です。
一級建築士・一級土木施工管理技士・技術士・管理技術者資格者、もしくは鋼構造物工事の施工について10年以上の実務経験を有する人。(๑’ᴗ’๑)

屋外広告業の登録

広告物の表示・設置に関する工事を請負う法人または個人を屋外広告業と言い
それぞれの場所に適切な屋外広告物の表示・設置をするためには登録が必要です。
樹サインの登録はコチラから確認できます👌

6. 建築現場で必要な看板工事の主な教育・技能講習

技能講習

職長教育

職長の役割として求められるのは、現場で業務を遂行する際の責任者としての役割です。
職長の設定が必要なケースとは、負荷が高く災害が発生する可能の高い現場などで
部下を統率することで災害を防止することが求められます。 建設業や製造業などの6業種については
新任の職長を設定する場合、労働安全衛生法第60条によって職長教育の実施が義務付けられています。

安全衛生責任者教育

一定規模の建設現場では、元方事業者が全体のとりまとめを行う「統括安全衛生責任者」を選任し
それ以外の関係請負人は「安全衛生責任者」を選任したうえで、定められた業務に取り組みます。安全衛生責任者を選任する場合
資格こそ必要とされていませんが安全衛生責任者教育の受講が法令で定められています。

高所作業車運転技能講習

作業床高さ10m以上の高所作業車の運転作業に従事する方は、労働安全衛生法に基づく運転技能講習を修了しなければならないことが
義務づけられています。

小型移動式クレーン運転技能講習

つり上げ荷重能力5トン未満の小型移動式クレーンの運転ができます。

玉掛け技能講習

クレーンのフックに荷を掛けたり、外したりする作業を玉掛けといいます。
小型移動式クレーン運転などの資格のみでは荷物をクレーンのフックに掛ける作業はできません。
掛ける作業は必ず、玉掛けの資格が必要になります。

フルハーネス特別教育

これまで、高所の作業では、胴ベルト型とハーネス型の2種類の墜落制止用器具が使われていましたが、胴ベルト型では墜落時に胸が強く圧迫されたり内臓が損傷したりするなどのリスクが問題視されていました。(←これ、本当に危ないんです)2021年度よりフルハーネスの装着が義務化されました。

講習をしっかり受講しないと作業できないので建築現場です。
正しい取り扱いや操作を覚えて、質の高い作業で効率よく仕上げてきましょう

7. 最後に…

私たちは飛び込み営業やテレアポなどの営業活動はいたしません!
ありがたい事にこれまで、ご紹介やリピーターのお客様に支えてきていただきました。
情けないかもしれませんが…恥ずかしながら受け身なんです😓💦
もっと正直な事を言うと、テレアポ含め積極的な営業が出来ないだけ…かも…(ノД`)・゜・。

ですが、数ある看板業者の中から わざわざお問い合わせをいただいたお客様
ご縁があって過去にお仕事させていただいたお客様からの再びのご依頼🤙過去の施工を信頼して下さり新たな案件をご紹介をしてくだったお客様🙌そのご紹介を信じて発注して下さるお客様🤟
そんな全てのお客様に、樹サインは全力でお応えします。

時にお客様が「面倒だな…」と思ってしまうくらい、確認・ご提案・ご相談させていただきます!スミマセン💦
洋服やアクセサリーのように日替わりで取り換えるようなものではない【看板】だからこそ
納得のいく、満足できるものをご提供したい思いのです(ง •̀_•́)ง‼

長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございます。
お仕事のお問合せでも、そうでなくても😄是非お気軽にお声がけください!

安心してクオリティーの高いサインが完成できるようにご協力します! 株式会社樹サイン 代表. 岡村直樹

株式会社樹サイン
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